心躍る / eat LOVE・day1


4月11日、水曜日。春の風が強い日。

Hello again.

カメラの入った黒いリュックを背負ってよしみさんはやってきた。

見覚えのあるかわいい白い服を着ていた。

アトリエで3人ペチャペチャ。

彼女はおしゃべりのことを"ペチャペチャ"と言っていておかしかった。


夕方5時を過ぎた辺りから少しソワソワ。撮ってもらうのに、あらかじめ献立は決めてはいなかった。その時考えよう、と。


「和食!」と元気な声でよしみさん。


スーパーへはよしみさんと二人で。

ぱぱーとカゴの中に入れたものと頭の中の交信を読み取ればそれは和という和じゃない。でも、彼女はオモテナシされに来ているのではなかった。ぼくらの暮らしを切り取りに来ているのだ。

GO!

カートを進めた。

横目で彼女の存在を意識しながらもビュンビュンカートを進めた。離しすぎたかなと思い少し引き返したけどいつの間にかいない。

振り返ったらひょこっと遠くの通路から大事そうに自宅用に買うキャベツとトマトを抱えて出てきた。

木皿泉の作品に「明日をつなぐバトン」みたいなセリフがあったような気がしたけど、彼女のその愛らしい姿を見てふと思い出した。

明日への希望を抱いている。


うちからそう遠くない所に住んでいたことがあり、その頃彼女も通っていたであろう今日一緒に行ったスーパーへの道中にあるざっくりとした町の地図の看板を彼女は見つけ、立ち止まり、住んでいた場所を探した。

「んー、この辺りかなー」「○○○ってバス停ってある?」「あ!じゃーこの辺だったかもしれない」なんて言って指差したりして宝探しをしているようでワクワクした。

 

調理を始めると初めてのこと、非日常な状況に緊張からしばらく汗が止まらなかった。

何か音楽をかけていたわけでもないけど、終始心は踊っている。その内なる汗だったのか。

どんな風に撮れてるのか聞かない、見ないように、となんとなく決めていた。

次の日、すぐに写真を送ってくれた彼女。

よしみさんのlive!な写真を見た瞬間、再び心が躍った。

 

eat LOVE

本日もたくさんの愛をありがとう


・きゅうり、小ネギ、香菜をナンプラーで和えたもの

・芽ひじき、人参、三つ葉のサラダ

・にんじんしりしり

・カボチャのスパイスマッシュ

・鶏肉と大豆のアニス煮



photo.kikuchi yoshimi