ルーツ / eat LOVE・day3

 

eat LOVE・day3

眠たかったからか少し記憶が曖昧。

 

 

5月13日、日曜日

朝にパンが焼けるようにセットした。

携帯のアラームで目覚めた。眠い。

台所にある小さな椅子に座ってコーヒーを飲むけど、まだ半分寝ている。夢を見ていた、そんなタイミングだった。

 

今日はぼくが駅までよしみさんを迎えに行った。車のぼくを見るなりちょっと驚いたように見えた。ふふ。今日はぼくです。

 

同じ時期に同じような症状で体調を崩していたぼくらだったけど、よしみさんはどっと寝汗をかいた夜があり、その日を境にすっと何かが抜けたように治った、と嬉しそうに話していた。

そんな彼女はとても陽のエネルギーに満ちているように見えた。

いや、エネルギーが見えていたのかもしれないな。

 

 

今日はランチ。

ほぼほぼ毎日食べているチーズトーストに、作り置きしていたきのこのマリネを添えたサラダ、パクチーオムレツ。前日に作ったルバーブのジャム。コーヒー。

朝焼きあがったパンはまだほんのり温かく、簡単に潰れそうなくらいふわふわだった。

きのことルバーブは浩平が軽井沢で買ってきたもの。

 

よしみさんと出会ってから、過去の忘れていた記憶を料理というものを通して思い出すようになった。以前よしみさんとのメールのやり取りにもそれは書いた。

調理中、パクチーオムレツの話からぼくがシドニーに留学をしていた時の話をした。

ホストマザーはイギリスで、その旦那さんはギリシャ、娘さんの旦那さんはインドネシア、その後ホストファミリーの家を出てシェアハウスで生活を共にしたのはレバノンとスリランカ。

ぼくの周りにはそんな色んなバックグラウンドの人がいてね、なんて話したら、だから色んな国のテイストが入ってるんだね(正確ではないけど)とそんなことをよしみさんは言った。

そうかな?なんてその時は思った。

 

料理が大好きなホストマザーで、この家にステイする留学生は確実に太る、と言われていた。ぼくも太った。美味しく太った。

レバノンのルーツを持つ彼女とスリランカのルーツを持つ彼女もまた料理が好きでよく作ってくれては食べさせてくれた。彼女らの友人たちも多様なバックグラウンドを持った人ばかりで、色んなアクセントの英語が飛び交っていた。週末にはよくホームパーティーしてたっけ。

時にはレバノンミュージックがガンガンかかっていて、すぐそこでその音楽に合わせて踊っている人たちもいる、どうぞご自由にお過ごしください的なレストランにも連れて行ってもらった。テーブルに並ぶ未知な食べ物にドキドキワクワクしたのも思い出した。

近所にあったターキッシュピッツアのお店もお気に入りだった。


その時の味は再現できないけど、知らず知らずぼくの中に断片的に蓄積されていて過去のぼくから現在のぼくへ通づるルーツがそこにもあることに気づかせてくれた。

eat LOVEのルーツ。

 

パクチーオムレツも週末のランチによく作ってくれたもの。

 

そんなことを思い出していたら懐かしくなり、しまってあった写真のアルバムを出してきてしばしタイムスリップした夜。

よしみさんのカメラ、シャッターがきられるカシャン、という音がとてもいい音で終始心地よかったな。

 

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ホームベーカリーで焼いたアマ二ロースト入り食パンでチーズトースト

パクチーオムレツ

きのこのマリネを添えたサラダ

ルバーブのジャム

コーヒー

食後に塩レモンを刻んで入れて焼いたパウンドケーキ

 

 

 

eat LOVE

本日もたくさんの愛をありがとう。

 


photo.kikuchi yoshimi



ニューミー


誕生日でも、記念日でもない今日、イチゴのホールケーキをいただいた。

モヤモヤとした日々過ごしているぼくの、未知の人生へのエールをもらえた気がした。

それはとてもぼく好みのもので、さらに嬉しくなった。

誕生日ではないけれど、happy birthday to new me.


love.


育むもの


先日行った焼き鳥屋で食べた塩らっきょうがとても美味しくて、

今年は漬けようと少しずつ大事に食べながら思った。



去年ふきの美味しさに目覚め、この春はよく食べた。



テレパシー / eat LOVE・day2


昨日は展示'Hello,'の打ち上げの日。

よしみさんも料理を作ってきてくれたのだが、ご飯物をおいなりさんか、キンパにするかで悩みぼくはおいなりさんを作ることにした。

そしたら、よしみさんがキンパを作ってきた。

肉が得意ではないよしみさんにたくさん食べてほしいなーと思い、ぼくは肉を使わないおかずを作った。

そしたら、よしみさんは煮豚を作ってきた。

ぼくは車麩の唐揚げを作った。

そしたら、よしみさんもお麩のおかずを作ってこようとしていた。

テレパシーが知らぬ間に飛び交っていたみたい。そしてうまいことかみあっていて嬉しくうふふと笑った。


白和え

せりの和え物

ヨーグルト漬物

車麩の唐揚げ

野菜の揚げ浸し

おいなりさん


ごめんねのつもりのパウンドケーキ


完熟バナナのパウンドケーキ


ルーティーン



ここ何年も1日2食の生活。時々3食。(夜食)

3食食べると内臓が常に動いてることになり負担になる、内臓を休ませる時間も必要。みたいなことを何かで読んだ。

からという訳ではなく、ぼくがただ早朝から起きないという理由から、朝昼兼の昼ご飯と夕ご飯の1日。


お昼はずっとパン。

いらないからと譲り受けた新品同様のホームベーカリーで食パンを焼くのが日課になった。

ほぼほぼ同量の材料と水を入れても毎回焼き上がりが違うのが面白い。

あまりにも膨らまず小さいものができると思わず台所で「えーーーっ!」と声を出してしまう。


チーズトースト(正確には、マヨ、チーズ、粗挽き胡椒、ドライバジル)にするのも日課。

でもその日のお腹の空き具合と相談していつものそれにするか、バターとはちみつにするか決める。

前日の残ったおかず、カレー、味付けした茹でササミ 、千切りキャベツ+ちょいソース、それらをまとめ包みあげるチーズの力は偉大。アレンジは無限。


この日は友人がくれたベーグル。

前日カレが食べたパスタのトマトソースにチーズ。

ベーグルだけれども、本来のベーグルの食べ方ではないスタイルで食べちゃうのも日課。

いつも半分ずっこ。



心躍る / eat LOVE・day1


4月11日、水曜日。春の風が強い日。

Hello again.

カメラの入った黒いリュックを背負ってよしみさんはやってきた。

見覚えのあるかわいい白い服を着ていた。

アトリエで3人ペチャペチャ。

彼女はおしゃべりのことを"ペチャペチャ"と言っていておかしかった。


夕方5時を過ぎた辺りから少しソワソワ。撮ってもらうのに、あらかじめ献立は決めてはいなかった。その時考えよう、と。


「和食!」と元気な声でよしみさん。


スーパーへはよしみさんと二人で。

ぱぱーとカゴの中に入れたものと頭の中の交信を読み取ればそれは和という和じゃない。でも、彼女はオモテナシされに来ているのではなかった。ぼくらの暮らしを切り取りに来ているのだ。

GO!

カートを進めた。

横目で彼女の存在を意識しながらもビュンビュンカートを進めた。離しすぎたかなと思い少し引き返したけどいつの間にかいない。

振り返ったらひょこっと遠くの通路から大事そうに自宅用に買うキャベツとトマトを抱えて出てきた。

木皿泉の作品に「明日をつなぐバトン」みたいなセリフがあったような気がしたけど、彼女のその愛らしい姿を見てふと思い出した。

明日への希望を抱いている。


うちからそう遠くない所に住んでいたことがあり、その頃彼女も通っていたであろう今日一緒に行ったスーパーへの道中にあるざっくりとした町の地図の看板を彼女は見つけ、立ち止まり、住んでいた場所を探した。

「んー、この辺りかなー」「○○○ってバス停ってある?」「あ!じゃーこの辺だったかもしれない」なんて言って指差したりして宝探しをしているようでワクワクした。

 

調理を始めると初めてのこと、非日常な状況に緊張からしばらく汗が止まらなかった。

何か音楽をかけていたわけでもないけど、終始心は踊っている。その内なる汗だったのか。

どんな風に撮れてるのか聞かない、見ないように、となんとなく決めていた。

次の日、すぐに写真を送ってくれた彼女。

よしみさんのlive!な写真を見た瞬間、再び心が躍った。

 

eat LOVE


・きゅうり、小ネギ、香菜をナンプラーで和えたもの

・芽ひじき、人参、三つ葉のサラダ

・にんじんしりしり

・カボチャのスパイスマッシュ

・鶏肉と大豆のアニス煮



photo.kikuchi yoshimi



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